【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga sage]
2018/01/28(日) 10:12:39.60 ID:xIWFcIHZ0
「……びっくりさせないでよ」
「ゆうき。あの誉田先生は、とっても良い先生グリね」
「誉田先生? うん、もちろん。とーっても良い先生だよ? 大らかだし、優しいし、けど厳しいときは厳しいし、しっかりとわたしたちのことを見てくれてるし……それに、美人だし、かわいいし、声もきれいだし、キャリアウーマンタイプなのに、どこか守ってあげたくなるような……――」
「――それ、最後の方は関係ないじゃない」
「わわっ!」
誰も彼も、どうして驚かせたがるのか。ゆうきは憤慨しそうになって、けれどできなかった。背後に立っていたのが、めぐみだったからだ。
「大埜さん!?」
「ええ。驚かせちゃったかしら?」
「それはもう! ……ってそうじゃなくて……帰ったんじゃなかったの?」
「……よくよく考えてみたら、体調は全然悪くなかったから、戻ってきたの。危なかったわ。危うく、片づけの仕事をズル休みするところだったわ」
茶化すようにそう言うめぐみの顔は、もう自嘲で歪んだりはしていない。いつも通りのめぐみだ。
「……もしかして、話聞いてた?」
「しっ、仕方ないじゃない。盗み聞きするつもりはなかったけど、まさかあそこに私本人が入っていくわけにもいかないし……べっ、べつにわざと聞いてたわけじゃないのよ? 仕方なく、王野さんと誉田先生の話を聞いてたっていうだけのことなんだからね?」
「……ふふっ。はいはい。分かったよ」
「……それから、もうひとつ」
「うん?」
めぐみはそっぽを向いて、恥ずかしそうに口を開いた。
「私のことで、誉田先生と話してくれて、ありがとう。その……とっても、嬉しかったわ」
そのとき、ゆうきは理解した。
ああ、そうか、自分は、大埜さんのことを何も知らないわけじゃないんだ、と。
ゆうきは、そう、たくさんのことを知っていたのだ。
「……わたし、大埜さんのそういう素敵なところ、たくさん知ってるもんね」
「!? い、いきなり何を言い出すのよ!」
顔を真っ赤にしてムキになるめぐみが、本当は嬉しく思ってくれていることも、知っている。ゆうきはめぐみのことを知っている。
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