【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/21(日) 11:06:41.01 ID:agWmrLpM0
「……ふん。伝説の戦士プリキュアか。ロイヤリティも厄介な置きみやげを残してくれたものだよ」
「あなたたちは、わたしたちが叱りつけて、改心させてやるんだから!!」
「いいだろう。いでよ! ウバイトール!」
ダッシューが掲げる手に呼応するように、真っ暗な闇に染まる体育館の天井。そこから、色を失った世界より一層暗い “何か” が染み出し、床に落ちる。まるでヘドロのようなそれは、体育館の前方、舞台の暗幕にまとわりつき、浸食していく。世界が色を失ったように、黒い暗幕もまた、その黒さを失い、闇に落ちていく。
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
そして、闇の欲望の化身が誕生する。ひらひらと不気味に翻る暗幕そのものが本体。手も足もなく、幽霊のようにゆらゆらと浮き上がり、揺らめいている。しかし、悪辣なる瞳だけは爛々と輝き、ふたりの伝説の戦士を上から見下ろしている。
「さあ、見せてくれ。ロイヤリティの伝説の戦士、プリキュアとやらの力を」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
カーテンが翻るように、ウバイトールがその波打つ身体でふたりに迫る。しかし今さら、そんなものに動揺するふたりではない。
「ユニコ!」
「ええ!」
薄紅色と純白の戦士が駆け抜け、飛ぶ。ウバイトールに向かい自ら突撃し、その身体にふたり同時の蹴りを放つ。
しかし、
「えっ……!?」
明らかな違和感。ふたりの跳び蹴りはまるでただ空を切るように、呆気なくかわされた。否、しっかりと当たったはずだった。
まるで、自分たちがウバイトールをすり抜けたようだった。着地し、振り返る。ウバイトールは変わらず身体をはためかせながら、悠然とふたりに迫ってくる。
「グリフ! あのウバイトールは元が暗幕だから、攻撃が通用しないみたいだわ!」
「だったら……!」
薄紅色の光が爆ぜた。
「へぇ……」
ウバイトールの後ろで悠然と戦いを眺めているダッシューが、かすかに唇を歪ませた。
「あれが、勇気のプリキュアの力ってわけか」
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
それは、“立ち向かう勇気の光” 。勇気の王族に仕える戦士、キュアグリフにこそふさわしい勇猛なる力。薄紅色の光をまとい、駆け抜けるその姿はさながら翼を羽ばたかせる獅子がごとく、グリフはウバイトールに取り付き、その身体の端をつかみ取る。
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