【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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160:名無しNIPPER[saga]
2018/01/21(日) 11:04:47.24 ID:agWmrLpM0

「グリ! ゆうき、めぐみ、プリキュアの紋章を受け取るグリ!」

 薄紅色と空色の光が、ふたりの妖精から飛び出した。それは、レーザーのようにまっすぐゆうきとめぐみの手の中へとおさまり、その形を成す。

 すなわち、勇気の象徴たる薄紅色の勇気の紋章、そして、優しさの象徴たる空色の優しさの紋章である。

 その紋章に描かれるは、神獣。



 勇気を司る雄々しき翼獅子、グリフィン。

 優しさを司る安らぎの白馬、ユニコーン。



 そして、差し出した手に輝くロイヤルブレスへと、紋章を滑らせるように挿入する。まるで何百回も繰り返した動作のように自然に、紋章がロイヤルブレスに収まる。

 ふたりは叫ぶ。色を失い、闇に落ちた世界の中でこそ、声高に。


「「プリキュア・エンブレムロード!」」


 眩いばかりの光が生まれる。

「……嫌な光だ。これは、ロイヤリティの王族の光……誇り高き、光……」

 薄紅色と空色の光の外で、ダッシューのつぶやく声がどこか遠くに聞こえた。それぞれの光が混ざり合い、反発し合い、螺旋を描き、そして段々とふたりの身体を取り巻いていく。光が形を成し、リボンとなり、ブーツとなり、スカートとなり、ふたりの姿を変えていく。

 そして、宙より舞い降りたふたりは、すでにゆうきとめぐみではなかった。


「立ち向かう勇気の証! キュアグリフ!」


「守り抜く優しさの証! キュアユニコ!」


 ロイヤリティはアンリミテッドに飲み込まれ、消滅した。しかし、希望はまだついえてはいない。

 世界そのものの色を塗り替えるかのごとく眩い、ふたりの戦士の存在が、ある限りは。

 そう、その名は――、


「「ファーストプリキュア!」」



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