【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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159:名無しNIPPER[saga]
2018/01/21(日) 11:03:23.69 ID:agWmrLpM0

「いい加減にするグリ! お前は……お前たちアンリミテッドは、いったい何がしたいグリ!」

 そしてやはり、ブレイもまた、友達や自分の誇りを傷つけられて黙っていられるほど、“勇敢でなく” ない。

「それが自分たちの欲望だと言って、エスカッシャンを奪い、ロイヤリティを飲み込んだグリ! そんなお前たちに、信用なんてことを言われたくはないグリ!」

「そうか。うん、そうだね。その通りだ。なら、始めようか? ロイヤリティの王子様、王女様……そして、伝説の戦士プリキュア」

「……!」

 ダッシューの言葉に、ゆうきとめぐみは身構えた。

 もう、戦うしかないのだろうか。やはり、ゴーダーツのときと同じように、目の前の男とも戦わなくてはならないのだろうか。


 ―――― 『でも、ゆうきも戦うでしょ?』


「…………」

 そう。そうだ。自分は、何のために戦うのだ。思い出せ。大切な幼なじみが教えてくれた、自分の戦う理由。ブレイのため、フレンのため、ロイヤリティのため、このホーピッシュのため、そして――、

「……やろう、大埜さん。わたしたちが止めなくちゃ。こんな馬鹿なことをしてる、あの人たちを。わたしたちが、叱り飛ばしてでも止めてあげなくちゃ」

「ええ」

 ゆうきは臆病だ。戦うことが、未だに怖い。もしもめぐみが隣にいなかったらなんて考えたら、震えが止まらない。

 けれど、それでも、たとえなんであったとしても。

「……わたしは、あなたたちを止めるために、改心させるために、戦う」

「……へぇ」

 ダッシューが、いやらしく笑う。

「ほんと、嫌な子だ」

「嫌な子でいいよ! ブレイ!」



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