【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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149:名無しNIPPER[saga]
2018/01/21(日) 10:48:28.92 ID:agWmrLpM0

「ラブリなら、大丈夫グリ」

「ニコ。大丈夫ニコ」

「えっ? で、でも、そのラブリっていう子も、今はひとりぼっちなんじゃない?」

「グリ。もちろん、ラブリはひとりグリ。でも、ラブリはひとりが好きな完ぺき主義者だから、大丈夫グリ」

 ブレイとフレンの言葉には、どこか確信めいたものがあった。パーシーという情熱の王女のことは心配だが、ラブリという愛の王女のことはまったく心配していないらしい。

「……もしかして、だけどさ。ブレイ、フレン、そのラブリっていう王女様のこと、苦手なの?」

 図星だったようだ。ブレイとフレンはほぼ同時にぷいっとそっぽを向いた。

「ラブリは、ちょっと勉強ができてスポーツが得意で剣術も馬術もすごくて王室の作法も何もかも完ぺきにこなすからって、フレンたちのことを馬鹿にするニコ」

「……ブレイはとくに、何もかもダメダメだったから、よくラブリに馬鹿にされたグリ」

 なるほど。とんでもない完全無欠の王女様らしい。しかし、だ。

「……でも、ブレイとフレンも仲良くなれたんだから、そのラブリとも仲良くなれるといいね」

「グリ……」

「ニコ……」

 あんまり乗り気ではないようだ。ラブリは、そんなに高慢な王女様だったのだろうか。

 ともあれ。

「……ふたりの王女様捜索に、伝説の武器カルテナ……やることだらけだなぁ」

「それだけじゃないわよ。学級委員のお仕事と、あと、中間テストも迫ってるんだからね?」

「…………」

「それから、明日は新入生歓迎会だから、放課後は準備よ?」

 女子中学生は、忙しい。



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