【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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136:名無しNIPPER[saga]
2018/01/14(日) 17:33:59.06 ID:eQRkBpc+0

 ひとりではない。だから、戦える。ユニコはそっとフレンを下におろす。そして、ふたりは手を取り合い、頷き合う。

 薄紅色と空色の光が、その場を埋め尽くす。

「翼持つ獅子よ!」

「角ある駿馬よ!」

 明確に浮かび上がるは、勇壮なる神獣の姿。

 その名は、勇気と優しさの守り神、グリフィンとユニコーン。

 王者を守る神獣の力が、光が、ふたりの伝説の戦士に力を授ける。

 光が指向性を帯びた。そしてふたりが同時に手をかざし、その手から光の奔流が放たれる。



「「プリキュア・ロイヤルストレート!!」」



 戦士の絆だけではない。王者同士が手を取り合い、それによって戦士の力も高まっていく。

 手を取り合った勇気と優しさの力が、欲望の闇を打ち払う。

『ウバッ……ウバアアアアアアアアアアアアアアア……!!』

 欲望の化身は光に包まれ、その姿を消していく。最後に残ったかたまりが、もだえ苦しみ霧散する。残されたのは、何の変哲もない街灯だけだ。

「? なんだろ、今日のウバイトールはやけに弱かった気がするけど……」

「えっ?」

 グリフの言葉に、そういえばと思い直す。守り抜く優しさの光が使えたとはいえ、ユニコはあまりにも簡単にゴーダーツを突破することができた。あの抜け目のない男が、こうも容易くユニコにグリフの手を取らせるだろうか。と、

「――そこまでだ!! 動くな、プリキュア!!」

「!?」

 鋭い声が飛ぶ。思わず振り返った先に、目を疑いたくなるような光景があった。

「グリ……」

「ブレイ!!」

 フレンの甲高い声が響く。振り返った先、ゴーダーツの手の中にあるブレイの姿があった。



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