【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/14(日) 17:24:53.84 ID:eQRkBpc+0
…………………………
そして、そんな願いを持つ妖精が、もうひとり。
「ねえ、フレンはブレイと仲良くしたい?」
「それは……」
めぐみとフレン、ふたりは今まさにゆうきの家に向かう途中だった。
「ねえ、どうなの?」
「……言いたくないニコ」
めぐみの質問に、ぷいっと顔を背けるフレン。めぐみは苦笑しながら、けれど身につまされる思いだった。
(この子ほどじゃないだろうけど……私も、こんな感じなんだろうな)
ゆうきや、その他多くの人から言われることだ。自分が、素直じゃないということ。
「ねえ、いいじゃない。いま、ここには私しかいないのよ?」
「…………」
黙りこくったままのフレンに、めぐみは一計を案じた。
「……フレン。私はね、王野さんともっと仲良くなりたいな」
「ニコ?」
「こんなこと、本人の前じゃ恥ずかしくて言えないけど、いつか面と向かって言いたい。王野さんと、もっと仲良くなりたい」
「めぐみ……」
「フレンは違うの? たとえ、国同士の仲が悪くたって、あなたが仲良くしたいと思うのなら、ブレイと仲良くなるなんて簡単なことのはずよ?」
めぐみの言葉に、フレンは肩を落として。
「……でも、フレンは昔から顔を合わせれば、ブレイのことをからかってばかりだったニコ。きっとブレイは、フレンのことなんか嫌ってるニコ」
「そうかしら? それも、聞いてみないと分からないわよ?」
「……怖いニコ」
「そうね。怖いわね」
本当に、自分と話しているようだった。フレンと話していると、自分が思っていること、自分自身のこと、そんなものと、まっすぐに向き合える気がした。
「怖いけど、伝えないと伝わらない。想っているだけじゃ、その気持ちは伝わらない。私が今日、フレンにフレンのことを聞いたように、相手に想いを伝えないと」
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