【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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130:名無しNIPPER[saga]
2018/01/14(日) 17:25:45.06 ID:eQRkBpc+0

「ニコ……」

「大丈夫。人はそう簡単に誰かを拒絶したりしないわ」

「でも、怖いニコ。フレンは昔から、人と仲良くするのが得意じゃなかったニコ……」

「……でも、ブレイはきっと、フレンと仲良くしてくれるわ」

「なんでそんなことが言えるニコ?」

「だって、」

 めぐみは言いながら、思わず笑ってしまった。

「ニコ?」

「……ふふ、ほら、あっちも同じ気持ちみたいだもの」

「えっ……?」

 めぐみの目線の先には、人影がひとつ。そして、その人影に抱きかかえられるようにしてやってくる、ぬいぐるみのような影が、ひとつ。

「ブレイ……」

「フレン……」

 ふたつの国の王子と王女が目を合わせる。バツが悪そうに目を逸らしあうふたりを、その守護者である少女ふたりが温かく見守っている。

「うまく話ができたみたいね、お互い」

「うん」

 ゆうきとめぐみは目配せし合い、それぞれが抱える妖精をそっと地面に下ろした。しばし不安そうに守護者を見上げていたブレイとフレンは、やがてゆうきとめぐみの視線に励まされるように、そっと一歩、前に進んだ。

「……フレン」

「……ニコ」

「勇気の国と、優しさの国は、たしかに、仲があまりよくなかったグリ。けれど、だからきっと、アンリミテッドにつけいる隙を与えてしまったグリ」

「ニコ」

 最初はためらうように、けれど段々と伝える言葉は強くなっていく。

「フレンもそう思うニコ。きっと、四つの国が手を取り合っていたから、かつてのロイヤリティは栄えていたニコ」

「だからきっと、ブレイたちが変えなきゃいけないグリ。ブレイたちが仲良くしなければ、ロイヤリティに未来はないグリ」

 ブレイは言い切ると、そっとフレンの手を取った。



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