【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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104:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 18:43:35.01 ID:ZtE3BbpK0

 凄まじい光が弾けた。伝説の戦士プリキュアの力が集約する。それは、勇気と優しさの力。王者の誇り、戦士の絆。


 ――薄紅色と空色の光が、その場を埋め尽くす。


「翼持つ獅子よ!」

 薄紅色の勇気の光。

「角ある駿馬よ!」

 そして、空色の優しさの光。

「ぐっ……凄まじい光の力……ロイヤリティの光、そのもの……!」

 ゴーダーツの呻く声が遠く聞こえる。ふたりはなおも強くお互いの手を握り、そして、空いている手をかざす。

 闇の欲望に墜ちた、哀れな怪物へと。

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』


「「プリキュア……――――」」


 ふたつの光が螺旋を描き、重なり合っていく。お互いを助け合うかのように、混じり合い、解け合っていく。

 ふたりの背中にイメージが現れる。

 それは、勇猛なる獅子。そして、優しき白馬の影。

 伝説の神獣がふたりに力を与えるかのように、吼え、嘶いた。

 そして――、



「「――――……ロイヤルストレート!!」」



 光が集約し、指向性を帯びてはじけ飛ぶ。ただまっすぐに、欲望に墜ちた怪物へと、向かう。

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

「ぐっ……この光は、まずい……!」

 薄紅と空色の光が到達する直前、ゴーダーツがかき消えた。遮る者がいなくなったウバイトールに、光が押し寄せる。

『ウバ……ウバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 瞬く間にウバイトールは光に飲み込まれる。もがき苦しみながら、黒々とした何かが這い出てくる。それはやはり光に苦しみながら、やがて霧散し、消滅した。



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