【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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103:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 18:42:48.84 ID:ZtE3BbpK0

「あっ、立って大丈夫? ケガはない?」

「大丈夫よ。あなたが大丈夫なように、私も大丈夫なの」

 それは、頼もしい、ユニコの優しさの笑み。

「だって、今はグリフと一緒なんだもの」

「あ……う、うん!」

『ウバァ……ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

「……やってくれたな、キュアグリフ」

 投げとばされたウバイトールが立ち上がる。その傍らに憤怒の形相を浮かべたゴーダーツが舞い降りた。

「貴様は腰抜けという話ではなかったのか……!?」

「……腰抜けだよ。勇気なんてないよ。ただの中学生だもん。とっても、怖いよ」

 グリフはゴーダーツをまっすぐに見据え、その憎悪のまなざしも何もかもを受け止めた。

「だって、もう決めたから。わたしは絶対に、ブレイとフレンの宝物と故郷を取り戻す。そして、あなたたちアンリミテッドを叱って、もう悪いことをしないようにさせるって」

「小癪なことを……! ウバイトール! 今度こそあの生意気な小娘を潰せ!」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 立ち上がったウバイトールが、再びその邪悪な瞳をふたりへ向ける。

「……ユニコ」

「ええ」

 よろめくユニコを支えながら、ぎゅっとぎゅっと、力強く手を繋ぐ。お互いの体温を交換するように、ふたりの伝説の戦士の力が混じりあって溶けていく。

「……ごめんね、ユニコ」

「いいわよ。蒸し返さないの」 ユニコは茶化すように笑って。「それに、私も少しだけ恥ずかしいし」

「え? どうして?」

「ブレイに偉そうに言ったくせに、ブレイに教えてもらっちゃった。あなたっていう人間のことをね」

「え? え? な、何の話?」

「ヒミツ。さ、行くわよ」

「あ、う、うん!」



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