【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/07(日) 18:42:48.84 ID:ZtE3BbpK0
「あっ、立って大丈夫? ケガはない?」
「大丈夫よ。あなたが大丈夫なように、私も大丈夫なの」
それは、頼もしい、ユニコの優しさの笑み。
「だって、今はグリフと一緒なんだもの」
「あ……う、うん!」
『ウバァ……ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「……やってくれたな、キュアグリフ」
投げとばされたウバイトールが立ち上がる。その傍らに憤怒の形相を浮かべたゴーダーツが舞い降りた。
「貴様は腰抜けという話ではなかったのか……!?」
「……腰抜けだよ。勇気なんてないよ。ただの中学生だもん。とっても、怖いよ」
グリフはゴーダーツをまっすぐに見据え、その憎悪のまなざしも何もかもを受け止めた。
「だって、もう決めたから。わたしは絶対に、ブレイとフレンの宝物と故郷を取り戻す。そして、あなたたちアンリミテッドを叱って、もう悪いことをしないようにさせるって」
「小癪なことを……! ウバイトール! 今度こそあの生意気な小娘を潰せ!」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
立ち上がったウバイトールが、再びその邪悪な瞳をふたりへ向ける。
「……ユニコ」
「ええ」
よろめくユニコを支えながら、ぎゅっとぎゅっと、力強く手を繋ぐ。お互いの体温を交換するように、ふたりの伝説の戦士の力が混じりあって溶けていく。
「……ごめんね、ユニコ」
「いいわよ。蒸し返さないの」 ユニコは茶化すように笑って。「それに、私も少しだけ恥ずかしいし」
「え? どうして?」
「ブレイに偉そうに言ったくせに、ブレイに教えてもらっちゃった。あなたっていう人間のことをね」
「え? え? な、何の話?」
「ヒミツ。さ、行くわよ」
「あ、う、うん!」
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