【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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102:名無しNIPPER[saga]
2018/01/07(日) 18:42:09.11 ID:ZtE3BbpK0

『ウバ……ウバイトォォォオオオオオオオオオル!! 

 ウバイトールが興奮した様子で、ふたりに腕を振り下ろす。

 しかし。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 グリフが吼え、振り下ろされたウバイトールの腕を掴み、止める。

『ウバ……!?』

「っ……あああああああああああああああああ!!」

 そしてそのまま身体をひねり、力をこめる。

「なっ……!?」

 ユニコの驚く声が聞こえる。けれど、なぜかグリフには何も驚くことなどなかった。



 やれると分かっていたから。



 グリフの身体から桃色の光が立ち上る。それは勇猛果敢なる勇気の光。

 力強きグリフィンの力。

「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 ブウン!! と。風を切る轟音が鳴り響いた。

『ウバッ……ウバアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 それは、キュアグリフがウバイトールを投げ飛ばした音。

 小さな小さな伝説の戦士が、巨大な怪物を投げ飛ばした音。

 ウバイトールは投げ飛ばされ、轟音を立て大地に倒れ込んだ。

「う、そ……」

 見れば、ユニコとフレンが驚愕に目を見開いていた。ただひとり、ブレイだけは微妙に震えながら、けれど信頼の眼差しでグリフを見つめてくれていた。

「……それは、キュアグリフの “立ち向かう勇気の光” グリ。それがグリフに大いなる力を与えてくれたグリ」

「そ、それにしてもすごいわね。あんな大きいウバイトールを投げ飛ばしちゃうなんて……」

「えへへー、やっぱりすごい?」

「ねぇグリフ。今の私のセリフは褒めてる要素だけじゃないってことに気づいてね?」

 ユニコは呆れるように言うと、笑って立ち上がった。



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