【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/01/07(日) 18:39:19.89 ID:ZtE3BbpK0
「……ごめん」
無言のユニコに、グリフは大きく腰を折って謝った。自分勝手にプリキュアをやめようとしてしまったこと。またこうして都合良く戻ってきてしまったこと。ひとりで危険なことをさせてしまったこと。許してもらえるとは思わなかった。
けれど。
「ふふっ……」 ユニコは笑っていた。「……まったくもう。遅いわよ、グリフ」
「え……?」
「それに何よ、さっきの。『あなたたちアンリミテッドは、わたしが叱りつけて、改心させてやるんだから!』って……ふふ」
「わ、笑わないでよ! 真剣なんだから……」
「ふふ……あなたって、本当に天然ね」
その笑顔にユニコの気持ちが集約されている気がして、グリフは少しだけ心が安らぐ思いだった。
やっぱり、ユニコは優しい。けれど、だからこそ、いつまでもその優しさに甘えていてはいけない。
「……ユニコ、ブレイとフレンのことをよろしくね」
「何を言ってるのよ、私だって戦うわよ」
「今は、任せて。ユニコ、疲れてるでしょう?」
「……でも」
「わたしなら大丈夫。もう、戦う理由も、意味も、しっかりと見つけたから」
グリフはだから、笑った。
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