鞠莉(16)「留学してそろそろ半年ね……」
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8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:28:36.27 ID:nZJI/gt30


真姫「ごめんなさい、私もう行かなくちゃ」

フロアの奥に何かを見つけて、真姫さんは気だるそうに席を立った。


鞠莉「こちらこそ、引き留めてごめんなさい」

真姫「また会えるといいわね」

酔いでも回ったのか、やや口角があがっている。

鞠莉「ええ、それじゃあ」

真姫「……ああ、1つだけ」

急に硬くなった声音に、一瞬で血液が冷える。



真姫「あなた、何のためにここまで来たの?」


鞠莉「は……?」


じゃあね、と軽く手を挙げて、真姫さんは颯爽と歩き去った。

私はしばらく椅子に座ったままだった。


頭の芯がじんと熱い。

何のために?

そんなの決まってる。スクールアイドルに失敗して、果南と喧嘩して――。

違う、違う、「何のために」だ。



鞠莉「私、どうしてここにいるんだろう」





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