鞠莉(16)「留学してそろそろ半年ね……」
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53:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:06:29.05 ID:nZJI/gt30


鞠莉「……」


真姫さんは、スクールアイドルだった。

ことりさんも、スクールアイドルだった。

私はどうだろうか。あんな風に、自信満々に。


鞠莉「私には、そんな風には思えないわ……」

ことり「うーん、それはね、まだ途中だからだと思うんだ。ことりだって、高校生の時は何にも考えてなかったよ?」


ことり「鞠莉ちゃんはこれからどんな道だって選べるんだよ。ことりは、そのままスクールアイドルでも大丈夫だと思うけど」

真姫「でも、忘れちゃダメ。あなたの名前は小原鞠莉。もう、十分大きなステージに立っているの」

鞠莉「……」


真姫「ここで経営の勉強をするのだって、立派なことよ。誰もあなたを責めたりしない。逃げただなんて思わない」

真姫「でも、何かは選ばなくちゃ」

鞠莉「選ぶ……」


―――何のためにここまで来たの?

真姫さんが聞きたかったのは、きっとそういうことなんだ。


ことり「鞠莉ちゃんは何が好き? 何がやりたい?」


―――留学、楽しい?

ことりさんが心配したのは、きっとそういうことだったんだ。


「「小原鞠莉は、どんな人?」」





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