54:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 13:07:30.30 ID:nZJI/gt30
鞠莉「私は……」
私は、どんな人だろう。
小原家に生まれて、大金持ちで、淡島に引っ越して、果南とダイヤに出会って、そして。
鞠莉「私は、臆病だわ。緊張もするし、打たれ弱いし、アイドルなんか、向いてない」
ことり「鞠莉ちゃん……」
鞠莉「でも、私は Aqours だった。果南と、ダイヤと、かけがえのない日々を過ごしてた」
―――鞠莉。
―――鞠莉さん。
鞠莉「私の中には、あの日々が詰まってる。小原鞠莉は Aqours だった! 違う、違う、私は Aqours よ! まだ、1年生だもの……っ!」
―――卒業までに、ラブライブ優勝、ですわぁ!
―――えー? じゃあダイヤはもっと練習、増やさなきゃね。
―――え゛
―――3年間、みっちりだよ。ずっと、ずっと一緒にね。
鞠莉「私、バカだった……! 昔の私に戻るとか、名誉挽回とか、そんなことじゃなかった……!」
鞠莉「私はただ、まだ一緒にいたくて、また一緒に、ステージに立ちたくて、これからも、ずっとって……っ」
―――前を向いて歩きなさい。
鞠莉「失格とか、どうでもいいっ! どれだけ惨めでも、どれだけみっともなくても! だって、まだ Aqours は終わってないっ!」
―――もう一度、ステージに。
鞠莉「諦めなんか、つかない……っ」
72Res/72.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20