鞠莉(16)「留学してそろそろ半年ね……」
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23:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:40:41.41 ID:nZJI/gt30


ことり「衣装もすっごい可愛かった〜! みんなでつくってたの?」

鞠莉「ダイヤ――あ、黒髪の方ね――あの子が中心だったわ」

ことり「ああ、じゃあ絵里ちゃんのファンってダイヤちゃんのことなんだね」

鞠莉「分かるものなの?」

ことり「Aqours の衣装、細かいところが絵里ちゃんの衣装にそっくりだったから」


鞠莉「……もう、ダイヤったら」

ことり「あ、笑った」

鞠莉「え?」

ことり「鞠莉ちゃんはもっと笑った方が素敵だと思う! ことりが保証しますっ」

鞠莉「私、そんなに笑ってなかったかしら」

日本では、うるさいくらいだと言われていたのに。


ことり「なんだかずっとつまらなさそうだなあ、って思ってたんだぁ。でも、ダイヤちゃんの話の時だけは笑ってた」

鞠莉「そう、かしら」

ことり「大事な友達なんだね」

鞠莉「手紙は返してくれないけど」

ことり「……喧嘩しちゃった?」


鞠莉「喧嘩……そうなのかしら。少し違う気もするわ」

ことり「そっかぁ……」


そう頷いて、ことりさんはまたケーキを頬張った。

ことりさんはどこか遠いところに目をやって、大切な何かを噛みしめているようだった。

黄色の瞳の中ではきらきらと星やら太陽やらが踊っていて、何だか眩しくて、私はそれ以上見ていられなかった。





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