37:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/18(月) 22:56:58.50 ID:qsbAvU560
時間はあっという間に過ぎて下校の時間だ。
ランドセルに教科書類を仕舞い込んでいる最中にクラブクラブとクラスメイト達が騒いでいる。
小学生は部活のことをクラブと言うんだよな、少しだけ違和感がある。
「「」ちょっと今日は爺ちゃんと婆ちゃんの家に行かないといけないから一緒に帰れないわ」
「ああ、わかった」
「じゃあな」
「おう」
幸太の後ろ姿が見えなくなったと同時に下校を開始する。
「なんで体育ってあんな長い準備運動しないといけないんだろ」
「そら、転んだりしないためだろ」
「わたし絶対に転ばないもん!」
ファイルの三人が下駄箱で会話を弾ませている。
それにしても、このくらいの年齢の男女が仲良くしているのは珍しいよな、男の方が一方的に避けるイメージがあるが……。
三人が靴を履いて学校を出てから靴を取り出す。
「お父さん今日は帰ってくるかな……」
自分の後ろの靴箱から小さくそう聞こえた。
顔を確認すると松永ゆいが暗い表情をしながら、溜息を一つ。
確か、後ろの靴箱は四年生の靴箱だ。よく考えれば、書類にも朝倉より一つ年下だとか書いていたか。
まて、書類のほぼ全ての年齢記入が朝倉の年齢を基準としていないか? 帰っていった二人は朝倉と同い年と、この松永はひとつ下と……。
いや、こんなどうでもいいことを深く考える必要もない。考え過ぎだ。
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