36:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/18(月) 22:35:57.07 ID:qsbAvU560
こんな勉強してたな、なんて、思いながら長くもなければ短くもない授業が流れていく。
窓から見える校庭では体育の授業が行われていて、音楽室からは高音の歌声が響いている。
空からミサイルが飛んでくることなんてありえない、安全で、危険が少ない。そんな、そんな一日が流れている。
この数学の先生、六年生になる頃に他の学校の先生と結婚するんだよな。
俺の斜め前に座ってる男の子、夏休み明けに盲腸になるんだっけ。
一番前の席に座ってるメガネかけた女の子、他の子より生理が早くて不思議がられてたな。五年生にもなると、チラホラと他の子にも来て音沙汰なくなったが。
「……なんだろ、懐かしいな」
「おい、「」この問題解いてみろ」
「あ、はい」
小学生が解く数式は基礎中の基礎だ。中学、高校になる頃にこの辺がちゃんと出来ていなかったら泣きを見ることになる。
割り算と分数が苦手で数学はあんましだったが、まあ、この辺ならどうにかなる。
「お、正解だ。それに訂正する部分もない。珍しいな、勉強嫌いの「」がすんなり解けるなんて」
「へへっ、まぐれですよ」
自分の席に戻る最中に幸太に拍手された。こそばゆいものだ。
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