1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:09:37.69 ID:Lh4AYS/o0
設定だけ考えてた作品をダラダラと書いていきます。
こういう掲示板に作品投稿するのはじめてだからわからないことばかりだから至らない点はごめんなさい。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:17:14.43 ID:Lh4AYS/o0
ある日、一つの街が放射能を帯びた熱線によって消滅した。多くの人が死に絶えて、遺体も残っていないような状態だろう。俺はその場所に住んでいたことはあるが、舞い戻ったことはない。親しい友人が住んでいたが、今は当たり前のように疎遠で飛んで行くような間柄でもない。生きていたら嬉しいな、そんな感情だけだ。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:23:18.71 ID:Lh4AYS/o0
最初は一つの国の暴走からはじまった。日本という小さな島国の隣に存在する半島、その北の部分に存在する国。そこは独裁者が共和主義の名の下に国民を統治していた。そして、ICBMだったか? 大陸間なんとかミサイルとやらを開発したりして、隣国を脅かしていた。いや、現在進行系で攻撃している。俺が今のところ住んでいるこの日本は小型だが、もう、十二発も核爆弾を受けている。主要都市は殆ど焦土だ。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:29:02.22 ID:Lh4AYS/o0
同盟国のアメリカ様がどうにか空爆やらを行っているが、報復核までは至っていない。そして、最悪なことにこの国が開発した核兵器がきな臭い場所に続々と流れている。顕著なのが中東だ。数年前から活発に活動を行っているテロリストにある程度の核兵器が流れており、その数発が敵の野営地、そして、敵対している国に打たれた。ヨーロッパの芸術の国、そこの都市が一つ焦土に化した。一昔前には、核兵器を使用された唯一の国と日本は言われていたが、今となっては至る所で核兵器が使用されている。
5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:35:16.36 ID:Lh4AYS/o0
「おい、生きてるか?」
「いや、もう死ぬ」
長崎の軍港で短い休暇を楽しんでいたら、核攻撃とは恐れ入る。最近は迎撃ミサイルの球数が少なくなっているからな、完璧に迎撃出るミサイルは重要度の高い基地か政治を行う場所に集中して、こういういつ攻撃されるかわからない場所には行き届いていない。これで長崎は二発目の核兵器を頂いたわけだ。今となっては平和を訴える団体もどこに消えたのやら、早く戦争を終わらせて安心して暮らしたいと叫ぶ奴らで溢れている。
ああ、頭が痛い。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:39:49.64 ID:Lh4AYS/o0
放射能ってのは、こういう風に命を蝕んでいくのか、いい体験だが、これが最後の恐怖体験になる。状況を確認しに来た兵士はガッチガッチの防護服を着込んで状況を確認している。だが、俺はそんな大層な物は着込んでおらず、ただの軍服、爆心地から離れているとは言えど、放射能からは逃れられない。頭はよく回るが、もうそろそろお迎えがやってくる頃合いだろう。
「二十三歳でこの世を去るか、まあ、これも時の流れか」
「……すまない」
「いいんだ、お迎えは遅かれ早かれやってくる。受け入れるだけさ」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/12/16(土) 04:45:57.42 ID:Lh4AYS/o0
「ねえ、君、おかしいと思ったことはないかい?」
「無いよ、時代が時代だ。受け入れるしか無い」
「それでも、君は抗いたくないのか?」
「抗う、そんなこと考えたこともない。俺はいつだって流されて生きてきた。いや、大多数の人間が必然的に流されている。個人が介入できない部分が大きく動いて、一人という小さな存在は何も出来ない。集まったとしても、何も出来ないことが多い。なんだ、あんた、俺に抗う力を与えてくれるのか。アメリカのヒーローみたいな暴力的でヒーローチックな何かを」
「そんなものは与えられない。だけど、君に頼みたいことは幾つか存在する」
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