35: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:21:24.81 ID:Qezuh/qr0
「な、何をしたんですか!?」
「安心しい。寝とるだけたい」
「でも、だからってこんなこと、どうして!!」
「美穂」
勢い込む私を制して、プロデューサーさんが前に出ました。
「なんね、誰じゃ」
「小日向美穂のプロデュースを担当しておりますPと申します。以後お見知りおきを」
「ほ〜お、おのれが狸を誑かした胡乱な人間か。なるほど信用ならんツラじゃ」
「……どうも」
プロデューサーさんは平然としています。
狸はまた焼酎を一杯飲んで、きんつばをがぶりと齧りました。しょ、焼酎のおつまみにきんつば……。
「ちょうどよか。らいぶかなんか知らんが、つまらんけんやめさせんか。ほしたら小日向狸を返しちゃる」
「そういうわけには参りません。アイドルやスタッフ一同、何より楽しみにして下さっているファンの皆様を裏切ることになります」
「かーっ! これやから人間は好かん! なんやかんやと理屈ばっかりこねよる」
「というより、こちらはあなた方の目的を知りません。一度話し合うことはできませんか? もしかしたら妥協点を見いだせるかもしれませんし……」
「ならんっ!!」
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