21: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:00.49 ID:Qezuh/qr0
トップアイドルになって……。
それは私かもしれないし、私じゃないかもしれません。
もちろんやるからにはトップを目指しますけど、もしプロデューサーさんが引退して、熊本に住むなんてことになったら……。
22: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:13:30.58 ID:Qezuh/qr0
私達はその後ホテルにチェックインして、夜までゆったりしました。
夕方の街をまた少し回って、みんなで晩ご飯を食べて……。
明日からが忙しいので、今日はみんな早く寝ようということになりました。
23: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:04.09 ID:Qezuh/qr0
「どうしたの? 何か悩み事?」
身を起こして向き合うと、蘭子ちゃんは両足をもじもじさせます。
やっぱり何か大きな悩みがあるかも……。
24: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:14:45.40 ID:Qezuh/qr0
びっくりしました。耳も尻尾も出ました。
ば、ばば、ばばばばば、バレてる?
25: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:15:20.46 ID:Qezuh/qr0
「す」
「私は、プロデューサーさんが、すっ、すひっ」
26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:16:00.33 ID:Qezuh/qr0
「お、おっほん。友の心の内、我しかと聞き届けたり……!」
思えば自分の口からはっきり「好き」って言ったの、これが初めてかもしれない。
27: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:16:43.26 ID:Qezuh/qr0
「蘭子ちゃん、本当にありがとう。私、勇気出たよ」
「うむっ。荒野に心寂しく思う時は、この魔王が力を蓄えていると知れ!」
「ふふっ……うん。まずは私達のLive、大成功させようね!」
「当然至極っ! ふんす!」
28: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:17:11.52 ID:Qezuh/qr0
ところが。
事態は、思いもしない方向へと転がっていきます。
29: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:17:46.98 ID:Qezuh/qr0
翌朝、フロントに届け物があると言われました。
「……手紙?」
30: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:18:16.93 ID:Qezuh/qr0
「くん、くんくんっ、ふがふが……」
「くんくんくん……! ふすすっ! はすはすはすはす……っ!」
31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2017/12/16(土) 00:18:51.44 ID:Qezuh/qr0
中にあったのは、乱暴に折り畳まれた一枚の便箋と、一枚のポラロイド写真。
便箋には、殴り書きでこうありました――
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