57: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 21:02:54.16 ID:TXSil8FD0
これは蛇足の話だ。完結した物語に余計なエピソードを付け足すなんてナンセンスそのもの。だけどこれもまた必要なピースなのさ。
失踪旅はその後少しだけフラッと続け、気分で終わりを迎え、次の日の朝にはもう寮に戻っていた。
こっちのセカイでも本番のライブが週末にあるからね。さすがにレッスンをしないといけない。
【レッスン場】
フレデリカ「必殺、魅惑のボンボンショコラーテ!」
ルーキートレーナー「もう、真面目にやってください!」
相変わらず自由人のフレデリカを見てくると安心を通り越して笑ってしまう。
ベテラントレーナー「こら、二宮! 気が抜けているぞ!」
飛鳥「いや失敬。あまりにも見覚えのある光景だったものでね。そう、別の世界線で」
ボクがそうベテラントレーナーに謝ったのを聞いたフレデリカが眼差しを此方に向ける。
フレデリカ「アスカちゃん……覚えてるの?」
フレデリカは突然夢から覚まされたような顔でボクのことを見続ける。
そうか、そうか……
ククク……アハハハハ!
ボクはあのパラレルワールドで過ごした4日間を忘れることはないだろう。
きっとキミも。
(孤独世界の存在論・完)
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