11: ◆foQczOBlAI[saga]
2017/12/15(金) 01:42:26.86 ID:x1T0rpkl0
「もう、あまり危ないことはしないでくださいね」
「すみませんでした……」
「さあ、寒いですし事務所に入りましょう」
あまりに明るいちひろさんの怖い色に思わず拍子抜けしてしまう。
「もっと怒らないのか?」
「怒って欲しいんですか?」
「いや、そんなことはなのだが」
「危ないことをした事は怒りますけど、私のことを思ってやってくれたことです。そんな強く怒れませんよ」
ロボを片付けて事務所に入ると一足先に戻ったちひろさんが暖かいココアを入れていてくれた。
「はい、私からのお返しです」
「私からはなにもあげられていないが」
「気持ちだけで嬉しいものなんですよ」
「ありがとう……ございます」
いつもの笑顔でちひろさんが頷いた。優しい優しい笑顔だった。
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