10: ◆foQczOBlAI[saga]
2017/12/15(金) 01:41:53.76 ID:x1T0rpkl0
喜びもつかの間、異常な駆動音を聞こえてくる。見ると溜め込んだ落ち葉をばら撒いている。
「吐くな、吸い込め!吸うんだー!」
「あ、晶葉ちゃん?大丈夫ですか……?」
「だ、大丈夫……なはずだ!……って、うわあああ!?こらっ、そっちじゃな…!ま、待てったら!この私が制御不能だと?P、至急応援頼むーっ!!」
いつもの癖でPを呼んだところで来るはずがなかった。慣れていないちひろさんがただおろおろとしていたのが妙に印象的だった。
ボフンとおおよそ漫画のような音を吐いて超・枯れ葉お掃除ロボは停止した。なんてこったい、また作り直しか……。
いや、まあ一回で成功するなんて都合のいいことは思っていなかったさ。しかし、だな。
「せっかくのちひろさんへのプレゼントが……」
「そんなことより、怪我は無いですか!」
「あ、ああ。私は大丈夫だ」
「よかった……」
心底ほっとしたような顔で息を吐くちひろさん。その目尻に涙が浮かんでいるような気がするのは気のせいだろうか。
私のことを思ってくれていることが伝わって申し訳なさと嬉しさがこみ上げてくる。
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