【白糸台SS】虎姫の休み時間【ほのぼの】
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151: ◆DbWk4vc3J.[saga]
2017/12/23(土) 22:53:23.02 ID:DJB5nuYw0

***


「じゃあお疲れ様でした。帰るぞ、咲」

「待ってよ、京ちゃん!」

とっぷり日も暮れて、今日の部活動も終わりました。
そそくさと帰る須賀君の後を、まるでペットのようにくっついて帰る咲さん。
私も同行しようと思ったのですが、その前に一つ、確認したいことがありました。

「部長、ちょっと聞きたいことがあるのですが」

「あら?何かしら」

私を待ってくれていた優希も送り出して、いよいよ部長と二人だけの空間になった部室。
ずっと胸につっかえていたある疑問を、私は恐る恐る口にします。

「……最近、ある男子と他の女子が一緒にいるのを見ると、苦しいくらいに胸が痛んでしまいます」

「あら、その大きな胸が?」

「ま、真面目に聞いてください!」

私の真剣な表情を見て、部長は軽い冗談を言います。今思えば、きっと私の緊張を解そうとしてくれたのでしょう。

「それで、その……」

「その?」

「……この痛みって、何でしょう?」

「まさか和から、そんな質問が飛び出るとはね」

私が質問を言い終えると、部長はクスクスと笑って、それから、待ってましたと言わんばかりのしたり顔で、こう答えてくれました。

「それはズバリ、恋よ」

「恋、ですか」

「そういうのを解決するには、直接本人に気持ちを伝えるのが一番!」

部長は親指を立てて、それからおもむろに携帯を取り出し、誰かに電話をかけます。
きっと、私がこの話を持ちかける前から、部長は全部お見通しだったのでしょう。
それから部長は立ち上がり、部室を後にします。

「じゃ、後は和次第よ。あ、鍵閉めておいてね。じゃっ」

途端に静まってしまった部室に、私は呆然と立ち尽くしてしまいました。
何をするでもなく身動きが取れなくなった私が我に返ったのは、自分の心音を感じたのと同時でした。
今からここに、彼が来るだろう。
それを考えただけで、顔中が熱を帯びていくのが分かりました。


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