152: ◆PChhdNeYjM[saga]
2017/12/17(日) 22:33:22.86 ID:lHb1Hq6uO
梨子「確かに、全スクールアイドルの憧れや目標ではあっても……」
梨子「一般の人にとっては、既に過ぎ去ったブームでしかなかった」
ダイヤ「無論、スクールアイドルそのものの規模は、当時に比べてずっと大きくはなっていましたが」
ダイヤ「何が言いたいかというと、Aqoursの場合……ファンがついていく事自体、不可能だということです」
梨子「つまり……私たちは、既に忘れ去られてしまった?」
ダイヤ「忘れられたというと、語弊が生じるかもしれません」
ダイヤ「ただ、メディアでAqoursを知っただけの人物が犯人である可能性は、限りなく低いのではないかと」
梨子「なら犯人は、知り合いということですか?」
ダイヤ「必ずしもそうとは言い切れません」
ダイヤ「もしかすると梨子さんの言う通り、その手のプロに狙われた可能性もあります」
ダイヤ「ですがとりあえずは、知り合いであるという可能性を追ってみましょう」
ダイヤ「それに……その線を強くする根拠がもう一つ」
梨子「え……?」
ダイヤ「少なくとも……暗い中で、曜さんの顔を瞬時に判別できるほどには、曜さんを見慣れているということです」
ダイヤ「しかも、曜さんのバイト先を知っている人物」
ダイヤ「曜さんのバイトの帰り道に、犯人は声をかけてきたのですよね」
ダイヤ「犯人は、曜さんのバイトが終わるまでずっと待っていたはず」
ダイヤ「そこまで知っているとは、余程親密な関係なのでしょうか」
ダイヤ「大学の同期ということもあり得ますわね」
梨子「曜ちゃんは、大学の友人にAqoursのことは話していないって言ってました」
梨子「バイトの最中に知り合いに鉢合わせるのは苦手だからって、どこで働いてるかも言ってないみたいですし」
梨子「実際、私も曜ちゃんのバイト先は知りません」
梨子「まあ……先日お酒を飲んだ時、先輩に看板娘って言われてるって愚痴をこぼしてましたし」
梨子「やっぱり曜ちゃん、オーラが強いっていうか……何をするにも目立つんです」
梨子「もしかすると、気づいている人もいるかもしれません」
ダイヤ「なるほど……とにかく、仮に犯人が曜さんの通う大学の関係者であったならば、私はお手上げですわ」
ダイヤ「ただ、高校のことであれば、いくらでも調査は可能です」
梨子「えっ……本当ですか!?」
ダイヤ「はい。黒澤家の権力と、それに……鞠莉さんにもご相談して、可能な限り調べつくしましょう」
梨子「ダイヤさん……本当に、ありがとうございます」ペコッ
ダイヤ「頭をあげてください……これくらい、どうってことありませんわ」
梨子「私も、同級生とか……できる限りのことは調べてみます!」
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