イヴ・サンタクロース「高峯のあの事件簿・プレゼント/フォー/ユー」
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83: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2017/12/12(火) 22:20:31.54 ID:8PMV4OlW0
フレデリカ「どこをどう見ても宮本フレデリカに見えるかな?」

時子「見えるわ。一度顔と名前を覚えれば忘れない」

フレデリカ「でも、それっていいこと?」

イヴ「いいことですよぉ。あなたをあなただと絶対にわかってくれる人がいっぱいいるんですよぉ」

フレデリカ「もしかして、宮本フレデリカじゃない誰かにもなれたんじゃないかな?」

イヴ「誰か、ですか」

フレデリカ「最高じゃない日本人のパパと日本人のママから産まれてたら、もっと何にでもなれたかも」

イヴ「……」

フレデリカ「そう思うでしょ?」

時子「父も母も変えられないわ」

雪乃「そうですわね……」

フレデリカ「サンタさんは?サンタになること以外の夢を見れる子供になりたかったでしょ?」

イヴ「いいえ。私はサンタクロースです、それ以外の道はありません」

フレデリカ「バレンタインデーが誕生日だから、みんなチョコをくれるんだー」

有香「嫌いなのですか?」

フレデリカ「ううん、大好き。バレンタインのお姉さんは?」

雪乃「私、ですか」

フレデリカ「そう。バレンタインに産まれてなかったら、違った?」

雪乃「そうかもしれませんわね」

フレデリカ「チョコレートショップで働いてるなんてこと、なかったかも」

雪乃「……」

フレデリカ「ウーン、とね……その、つまり」

イヴ「自分を、嫌いになったのですか」

フレデリカ「そうかも。気づいたら、宮本フレデリカにしかなれない私がいたんだもん」

雪乃「……」

フレデリカ「わかんなくなっちゃった。わかんない、ここにいるワタシはなんだろ?」

イヴ「贅沢な悩みです」

フレデリカ「わかってるよー。だから、爆弾でいいんだ」



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