イヴ・サンタクロース「高峯のあの事件簿・プレゼント/フォー/ユー」
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◆ty.IaxZULXr/
[saga]
2017/12/12(火) 21:21:28.26 ID:8PMV4OlW0
雪乃「ぱぴっ?」
キューピッド「あたしのことはキューピッドって呼んでね、バレンタインのお姉さん♪」
雪乃「その呼び方は統一してるのですね……」
キューピッド「もしかして、紅茶?」
雪乃「いえ、ほうじ茶です。晶葉さん、ほたるさん、どうぞ」
晶葉「ありがとう」
キューピッド「うーん、ほうじ茶かぁ」
晶葉「うむ、ウマいぞ。これは雪乃のお店でも出してるのか?」
雪乃「出しておりませんけれど、新メニューは考えてますの」
キューピッド「バレンタインのお姉さん、お店をやってるの?」
雪乃「ええ、3人とアルバイト1人でやっている小さなお店ですの」
キューピッド「いいなー。あたしもカワイイ服でお仕事したいな」
雪乃「なら、どうして、その……」
キューピッド「テロリストをやってるか?」
雪乃「……はい」
キューピッド「サンタさん、見た?」
ほたる「……見ました」
キューピッド「カワイイでしょ♪」
晶葉「その通りだな。日本ではまずお目にかかれないタイプだ」
キューピッド「サンタさんはあたしがあたしらしくいれる場所をプレゼントしてくれたんだ」
ほたる「……」
キューピッド「世界中にきっといる、あたしがあたしでいられないひとにその場所をプレゼントするお手伝いをしたいから、かな♪」
晶葉「自分らしくか。誰もが自分らしくを、貫けるわけではないからな」
雪乃「なら、どうして」
キューピッド「どうして?」
雪乃「テロや犯罪なのですか。方法は幾らでもあるはずですわ」
キューピッド「……幸せに育って来たんだね」
ほたる「……幸せ?」
キューピッド「あたしだって、サンタさんだって、そう思っていたかったな」
雪乃「……」
キューピッド「湿っぽい話はナシ!もう少しだけ、一緒にいてね。ばいばーい♪」
晶葉「あっちにも事情があるようだな」
ほたる「……やっぱり、そうなんでしょうか」
晶葉「だが、犯罪者は犯罪者だ。被害者の私達が心を痛めるのは筋違いだ」
ほたる「私も……そう信じたいな……」
雪乃「……」
晶葉「雪乃?優しいのは素晴らしいことだが、気に病むことではないぞ」
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