イヴ・サンタクロース「高峯のあの事件簿・プレゼント/フォー/ユー」
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32: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2017/12/12(火) 21:11:31.60 ID:8PMV4OlW0
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大型ショッピングモール・3階・メインロード

メインロード
サンドウィッチを中心に取り扱うファーストフード店。通はピーナッツバターを注文するらしい。

雪乃「3階に来てみましたけれど……」

望月聖「……♪」

望月聖
人質に取られている中学生。ケータイのゲームに鼻歌まじりで熱中している。

雪乃「目があいましたわ。こんにちは」

聖「……こんにちは」

雪乃「何をしてらっしゃいますの?」

聖「外に出して貰えないから……ゲーム……歌……好きだから……」

雪乃「まぁ」

聖「……聞こえた?」

雪乃「お歌か、何かでしょうか。ケータイで聞いてるのはジャズですの?」

聖「花火……?」

雪乃「花火……そう言えば、揺れたような……」

聖「それだけじゃない……小さくて、でも、同じリズム……」

雪乃「小さな音……?」

プランサー「バレンタインの姉ちゃん、移動したな?」

プランサー
トナカイの一人。技術銃の持ち方からして左利き。

雪乃「……」

プランサー「そう怯えないでいい」

聖「うん……大丈夫……」

プランサー「クリスマスちゃん、サンタがこれを」

聖「カード……ありがとう……充分……」

雪乃「クリスマスちゃん、と呼んでますの?」

プランサー「誕生日が12月25日だそうだ。サンタが気に入ってるから、しばらくはここに居てもらう」

雪乃「あなたは、よろしいのですか?」

聖「……」

雪乃「ゲームに夢中ですわね……」

プランサー「夢中になっているうちに終わる。暇つぶしが欲しいなら、言ってくれ」

雪乃「……」

プランサー「会話が必要ならしてもいいが得意ではない……どうした?」

雪乃「先ほど、揺れませんでしたか」

プランサー「屋上で車を爆発させた」

雪乃「え……?」

プランサー「危険なことにはならない」

雪乃「そう言われましても……」

プランサー「安心してほしい」

雪乃「あなた達の目的は……」

プランサー「いずれわかる。こちらプランサー、任務に戻る」

雪乃「行ってしまいましたわ……」



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