( ^ω^)戦車道史秘話ヒストリア!のようです
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53: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/12/11(月) 23:45:39.94 ID:RpEntpDG0
アリサ「そりゃ合衆国も出来るならそうしてたでしょうね。
ただ当時のアメリカは独立して1世紀すら経ってない新興国、コネもパイプも積み重ねも足りてない。オマケに米英戦争や米墨戦争の影響で大得意先のイギリスと険悪になり、“世界の工場”によるパクス・ブリタニカからつまはじき。比較的友好国のフランスはナポレオン戦争の痛手から未だに立ち上がれずで貿易どころじゃない。
何より、当時の欧州各国は後の【ブロック経済】に繋がる対植民地・従属国貿易を経済の中核に据えていた。
ヨーロッパの“市場”にアメリカの製品が入る隙間なんて、ポップコーン一粒分だってありゃしなかったわ」
麻子「……アメリカはイギリスへの経済依存を米英戦争で解消していたはずだが」
アリサ「レイゼン、アンタが天才なのは知ってるけどその考え方は頭がいい“だけ”の奴の発想ね」
麻子「…………」ムッ
アリサ「独立ってのは響きこそ勇ましいけれど、裏返して言えば常に“孤立の危機”と隣り合わせ。依存先、従属先があるってのは、ある意味孤立とは無縁のぬるま湯なのよ」
麻子「っ」
沙織「……麻子?」
そど子「冷泉さん?」
アリサ「話アメリカ合衆国は二度の独立戦争を経てこの時確実に“孤立”の危機に直面していたわ。その危機を脱するために、当時の合衆国政府は地球の裏側に………ヨーロッパ諸国が激しく利権を奪い合う、アジア市場への介入に踏み出したってわけ。
そして、これがエド幕府と合衆国の本格的な交流の開始───1853年の【黒船来航】ヘと繋がるわ」
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