88: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/16(土) 09:00:51.76 ID:UcB0sd1Io
確かに彼が言う通り、百合子が劇場通いする中で紗代子と二人きりになるチャンスは無数に存在すると言えた。
多少強引な手段を講じるなら、彼女の自宅に直接押しかけることだってできはする。
……が、百合子は何かを思い出すように目を伏せて。
「は、恥ずかしいんです。実は」
「恥ずかしい?」
「はい、あの、血を吸う行為って何て言うか……。自分じゃ抑えられないほど、気持ちよくなっちゃうんですよね」
頬を染め、もじもじと指を合わせる彼女の反応にプロデューサーも理解した。
ちなみに全くの余談だが、『女性は男性とは違い、食事をとることでも性的な欲求を満たせるのでは無いか?』といった中々面白い説がある。
デートで恋人とディナーを楽しんだ男性が「いざ!」とその後のお楽しみに手をつけようとしたところ、
相手が乗り気にならずスマートに事が運ばなかった――なんてあるある体験と、この説は密接に関係しているとまで言うらしい。
それは男女で脳の構造に違いがあるからだと言われているが、あくまで憶測の域を出るものではなく信憑性も定かではない。
とはいえ、そう考えてみるとディナーと一緒に高級ワイン、または食事の後で立ち寄った上品なバーでお洒落なカクテルを振る舞うという
世の男性諸君のデートプランは(一般的にはムードの演出と言われるが)実に理に適っているとは言えまいか?
当然、そんな彼らが目指すは相手を前後不覚にまで酔い潰してのベッドインであるワケで。
今夜も街のどこかでは、スケベ心に仮面を被せた男たちがあの手この手でパートナーが食欲だけで満足しないよう苦心を重ねているのである。
その涙ぐましい手間と情熱、そして努力の末にだがしかし! 袖にされる者もいるという事実も
それはそれとして厳しい自然の淘汰であり、種としての生き残りをかけた男たちの戦いは云々かんぬん閑話休題。
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