87: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/16(土) 08:57:00.00 ID:UcB0sd1Io
「一度の効き目が弱いなら、何度も何度も繰り返す。余程のアクシデントが起こったり、
私がドジさえしなければ、きっと紗代子さん相手でもしもべ化できるハズですよ!」
まるでアメリカンコミックのヒーローのように、ひょんなことから手に入れた
強大な力とそれがもたらす結果が弱気だった者に自信をつける。
そう、正に今の百合子は典型だ。
空こそ飛べはしないものの、既に立証されている腕っぷしと耐久の高さは
彼女に「為せば成る」と実感させるには十分過ぎるほどの経験。
例え戦う相手がレオパルドのような戦車だろうが猛り狂った象だろうが、
やろうと思えば必ず倒すことができるという確信が七尾百合子には生まれていた。
「ですから、プロデューサーさんには用意してもらいたいんです。私と紗代子さんが一緒になれるお仕事を……。
それこそ春閣下さまが仰ったように一晩中、誰にも邪魔されずに彼女の相手ができるような」
前のめりだった背筋も伸ばし、百合子は凛とした表情でプロデューサーに願い出た。
別人のように生まれ変わった彼女の堂々とした態度。
驚くばかりの変貌ぶりを見せられて、プロデューサーも「そう……だな!」と膝を叩く。
「分かった、できるだけ早くそういう仕事を持って来よう。……ただ」
「ただ、なんです?」
「いやね、わざわざ仕事にかこつけたりしなくても、行動に出る手段や機会はいくらでもあるんじゃないかと思ってさ」
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