71: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/14(木) 19:55:24.75 ID:CEhL0AcIo
「だけど春閣下さまは世界征服をなさるって……。
世界規模で活動している地下組織にコンタクトを取って手駒にしたり、
各国首脳を裏で操っている秘密結社の首領を洗脳したり、
地球を遥か昔から監視している宇宙的知的精神体と協力関係を築いたり――」
「悪いが百合子、そういう活動は一切する予定が無いな」
「え、えぇ〜? でも、だったらどうやって、世界征服するんです!」
彼女は自らが描いていた世界征服のイメージを真っ向から否定され、
憤慨したように不満を垂らすと頬をぷくっと膨らませた。
そんな百合子にプロデューサーは例の話――先ほども春香に熱く披露した
『アイドル=世界征服』の関係だ――を語って聞かせると。
「だからまずは世界征服の為のステップ1、俺の考えた『765プロ乗っ取り計画』を聞いてくれ!」
一応の納得をした百合子を前に、またもや拳を握りしめて引き続き、鼻息も荒く今後の計画を喋り出す。
「実はまだ、事務所のみんなには発表する予定じゃ無かったが……
ちょうどタイミングの良いことに、765プロ劇場で準備していた一つの企画があるんだな」
「企画?」
「それ、どんな企画です?」
「ああ、その名も『アイドルレストラン(仮)』! 事務所のアイドルが店員として働くレストランを、
フードコートの一角に出そうって社長のアイディアさ」
得意気に言い放たれたプロデューサーのこの言葉に、
春香と百合子は反応に困ったようにお互いの顔を見合わせる。
そも、確かに765プロ劇場にはお客や社員が利用できるフードコートが存在する。
他にもアイドルグッズで一杯のゲームセンターやカラオケ、ネカフェ、映画館にとどまらず、
エステに温泉サウナにカジノに博物館とお化け屋敷等々、社長の思い付きで建て増しされた
『そもそもシアターって何だっけ?』と首を捻りたくなる施設が目白押し。
最近では時代劇に嵌っていると言う社長の言動から、
次は天守閣のある立派なお城を建てるんじゃないかなんて冗談すら飛んでいるような場所なのだ。
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