70: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/14(木) 19:52:53.95 ID:CEhL0AcIo
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さて――百合子がそんなある種の妄りな想いに耽る中、
順調にマシュマロを食べ終わった春香はパン! と空き袋を両手で押しつぶすと。
「うむ、真に美味であった♪ 流石は徳川の……。
さてPよ、こうして腹ごしらえも済んだところで我らに話があるのだろう? 申せ」
すると百合子も床に座るその足を直し。
「そうでした! プロデューサーさん、電話じゃ私にお話があるって――」
「違う、わ・れ・ら・じゃ」
「わ、私たちにお話……。一体どんな内容です?」
春香からの威圧するような視線を受けながらプロデューサーに質問する。
この時、百合子の背筋に恐怖とはまた違ったゾクゾクが走ったが、ここで深く追求することは止めておこう。
……春香を膝に乗せたまま、プロデューサーは話し出した。
「うん。実は百合子がココにいない間に俺たちは今後の活動方針を話し合い――
結果としては二人とも、これまで通りアイドルを続けてもらうことになった」
「えっ……アイドルを?」
はて、それは一体どういうことか?
男の言った意味が分からず思わず小首を傾げる百合子。
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