56: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/13(水) 02:08:25.53 ID:VbrfxfJEo
「えぇっと……。恐怖と混沌で支配して、美味しいお菓子を沢山貢いでもらいたいなーって」
「そうそれだ! 恐怖と混沌は一旦脇に置いとくとして……。
世界中が戦争なんか始めた日にゃ、誰もお菓子なんて作ってる余裕は持てないぞ?」
言われ、春香も「ああ、確かに!」と納得した様子で手を叩く。
……プロデューサーはやれやれと首を振りながら嘆息し、
机を失ってしまったダイニングチェアに腰をかけた。
「いいか? 俺は春香に心からの忠誠を誓ったんだ。
それはつまり、君の夢を叶えるために最善の策を取り続けるってことにもなる」
「最善の……策、ですか」
「そうだ。馴染みのある言い方をすれば、春香が悪の女王としてこの世に君臨する為の
プロデュースプランを練るって言っても構わない」
「プロデューサーさんが考える、私の為のプロデュースプラン」
「そう! 俺と春香が協力して、二人三脚で目指す世界征服だ。
……だが、その果てに荒廃した世界を手に入れたところでなんになる?」
語る男の口調は真剣だ。
彼が今、大真面目にぶつ意見は春香の夢を思えばこそ。
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