55: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/13(水) 02:07:11.22 ID:VbrfxfJEo
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それからおよそ数十分。綺麗サッパリ元通りとまではいかないが、
落ち着いて話ができる状態まで掃除が終わったダイニング。
プロデューサーは使い終わった掃除機を壁に立てかけると腰をトントンと叩きながら、
幾分か冷静さを取り戻した様子の春香に声かけた。
「それじゃあ春香、片付けもひと段落したところで……。世界征服だったっけ?
具体的にどんなことをしたいのか、俺に教えちゃくれないか?」
すると春香は手にしたカップに残っていた僅かなコーヒーを飲み干すと。
「具体的にと言われても、世界征服ですよ世界征服! とりあえずコッカイギジドウ……とか、
ソーリダイジン……とか、偉そうな場所や人なんかを、セーアツ? すればいいのかな」
「ん、んん?」
「それともアメリカだったりロシアとか、外国に行かなきゃダメですか? そうだ! 国連なんてのもありますよね。
ソコに行って集まった人たちを倒しちゃえば、即ち世界のナンバーワン!」
「まっ、待て待て待てっ! 閣下、いや春香!
……確かに、今の君にはそういうことをするだけの力があるんだろうけども」
「え、えへへ……。そんな面と向かって褒められても♪」
「だが、それじゃ、戦争だ! 春香は最初に言っただろう?
俺たちを支配に置いた後、何がしたいって言ったか覚えてるか?」
慌てるプロデューサーにそう訊かれ、春香が「ん?」と視線を宙に飛ばす。
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