ムーディ勝山に受け流されたものたちが暮らしている街
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59:名無しNIPPER[saga]
2017/12/11(月) 22:20:27.26 ID:0EiW2Qh10
 話してみると、いかつい外見の女性も、
 その隣に座っている年配の女性も、
 隣の海パン野郎も、なかなか気さくで話が弾む。

 私は途中で切り出してみる。

「右から左へ受け流す、っていったい何なんですかね」

「知らねえよ、そんなもん」とはいかつい女性。
「アタイは何も受け流すことなんかなかったからな。
 全部真っ向勝負でやってきたんだ」

「それは、一つの祈りのようなものなのかもしれません」と年配の女性。
「具体的に何が右から左へ来るのか、それは私のあずかり知るところではありません。
 しかし、私は思うのです。
 右からくるものを左に受け流すことを待っている人。
 彼は受け流すというう行為に専念しています。
 それは一見ただ待ち続けるだけの受動的な姿勢に見えますが、
 しかし受け流すという行為の性質上、
 彼はいつでも右からくるものに対して備えていなければならない。
 いつくるやとも知れぬ、右からくるもの。、
 それが訪れるタイミングを、彼は思い続けている。
 この真摯なる思いが、祈りでなくてなんでありましょうか」

「姉さん、キャラ付け忘れてるよ」

「あっ、えー、ホップステップタイミングゥ〜」

「貴重なご意見です」と私は礼を述べる。

「ところであなたはどう思います?」

「ラスタピーヤ」

「ありがとうございます」


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