にこ「モテモテになる呪い?」 希「うん」
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11: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/12/01(金) 13:54:32.05 ID:6lGqWFow0


にこ「・・・・・・」

希「・・・・・・」


にこ「・・・・・帰る」

希「うん、また明日」


にこ「・・・・・」 ....トボトボ

希「ねえ、にこっち」

にこ「・・・・・」

希「あの呪いね、正確に言うとにこっちがモテモテになるんじゃなくて、にこっちの周りの人が理想としている『愛情表現』をにこっちにしたくなる、ってだけなの」

にこ「・・・・・・それが何?」

希「ううん、大したことじゃないんやけど。例えばさ、『愛情表現』を知らない人がいたとして、その人が呪いに掛っているにこっちと接したらどうなるんかな〜、って思って」

にこ「さあね。いつも通りなんじゃないの。じゃあね」スタスタ

希「せやね。ふふっ」






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矢澤宅


にこ「ただいま〜・・・」

こころ「お姉さま! お帰りなさい! あの・・・ちょっと悲しいお知らせが・・・」

にこ「えっ? どうしたの?」

こころ「これを見てください・・・。今日掃除をしていたら出てきて・・・」スッ

にこ「これは髪の毛?」

こころ「はい・・・。これはお姉さまの髪です。実は昨日、寝ているお姉さまの前髪を虎太郎が勝手に切ってしまったようで・・・」

にこ「ええっ?!」

こころ「ここに鏡があります。見てください」

にこ「今朝鏡を見た時は全然気が付かなかったけど、どれどれ・・・」ジーッ

にこ「んっ? えっ? 虎太郎はどこを切ったの?」

こころ「ここ。ここです」

にこ「あー・・・。本当だ。言われてみれば、ここだけちょっと乱雑に切られているわね。まあ、これくらいならすぐに整えられるからいいわ」

こころ「それなら良かったです。なんで髪を切ったのか虎太郎に聞いたら、髪が目に当たってて痛そうだったから、だそうで。でも、女性の髪はとても大切な物だから勝手に切ってはいけないと、私からは厳しく叱っておきましたよ!」

にこ「そう。でも、虎太郎も悪気があったわけじゃないんだから程々にね。それと、まだ一人ではさみを使わないよう言っておかないと」

こころ「そうですね」





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