10: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/12/01(金) 13:40:18.71 ID:6lGqWFow0
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放課後
にこ「はぁ・・・・」 ....トボトボ
にこ(昨日は何もしなくても色んな人が私に好きって言ってくれた。近くにいるだけで嬉しいって言ってくれた。それなのに・・・今日は誰も私に見向きもしない。だからこうして私一人で寂しく過ごしてる・・・)
にこ(昨日のあれはなんだったの・・・? 夢でも見てたのかな・・・・? い、嫌・・・そんなの嫌・・・。またみんなから好かれたい。どうしたらまたみんな私を好きになってくれるのかな・・・?)
にこ「うーん・・・・・」
にこ(そもそも好きってなんだろう・・・? 分かんないや・・・・)
にこ(分かんないのに、今まで私って、好きだの愛だのの歌を聴いたり歌ってたの?)
にこ(なんかすごくむなしい・・・寂しい・・・悲しい・・・。なんで、なんで・・・こんな嫌な気持ちにならなきゃならないの・・・?)
希「やっほ。にこっち」
にこ「・・・・希?」
希「どしたん。やけに暗いやん」
にこ「・・・・・っ」グッ ダンッ
希「わっ?! ちょ、ちょっと、なんなん?」
にこ「アンタ・・・!」
希「怒ってるの?」
にこ「私に何をしたのよ!」
希「だから言ったやん。モテモテになる呪い」
にこ「ああ! 確かに呪いだったわ! 昨日はモテモテだったけど今日になったら昨日の事はみんな覚えてないみたいで・・・! そのせいで私、凄く辛いんだけど! やっぱり私って、誰からも好かれていなかったんだ・・・これが現実、私はアイドル向いてないのかな・・・とか、嫌な事一杯考えちゃって・・・! ほんっと恐ろしい呪いね! アンタは軽いイタズラのつもりだったのかもしれないけど、私は・・・!」
希「まあまあ」
にこ「なんで・・・なんで、中途半端に夢を見させて、いきなり辛い現実を突きつけるようなことすんのよ!」
希「呪いの効力があるのは一日だけだから」
にこ「だったら! 毎日その呪いを私に掛けなさいよ!」
希「それはできるけど。にこっちは本当にそれでいいの?」
にこ「はあ? なにがよ!」
希「いいの?」
にこ「っ・・・・・・」
希「・・・・・・」
にこ「・・・・・・」
にこ「・・・・・やっぱいいわ」
希「そか」
にこ「私がみんなから好かれないのは自分が原因だもの。それを自分でなんとかしないで呪いに頼っても、得られるのは偽物の好き。そんなのあったって、余計にむなしくなるだけよ、きっと」
にこ「・・・・ごめん、掴みかかったりして」
希「ええんよ」
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