4:名無しNIPPER[saga]
2017/12/01(金) 00:27:12.41 ID:LIjH7qpN0
僕は洞穴へと連れていかれた
そこには少女と同じような感情のある人間が沢山いた
信じられない事に感情のある人間たちが群れを成して生活していたのだ
僕たちの今までの星の調査からいってもこれは異例のことと言っていいだろう
男性「お前! あれだけ勝手に外に出るなといっただろう!」
少女「お父さん! この子すごいんだよ。ビーってでる武器で魔獣をあっというまに追い払っちゃった!」
QB「……魔獣?」
男性「……えぇ、と。あなたは?」
QB「僕はインキュベーター。宇宙人さ」
男性「この子を助けてくれて本当にありがとうございます。何とお礼をいったらいいか……」
QB「僕としては成り行きで助けたようなものだし……気にしなくていいよ」
男性「それにしても……宇宙人? それは一体?」
QB「あー……君たちとは違う世界からやってきたという認識でいいよ」
男性「ビーって出る武器とは……?」
QB「これの事かい?」
僕は光線銃を取り出し、地面に向けて放った。
それを見た男性……と周りの人間達が驚きおののいた
まぁ見たところ精々武器が木の棒といった文明レベルだ
驚くのも無理はない
ある者は神といい、ある者は救世主といい……兎に角すごいもち上げようだった
ただ、僕はこの時別の事に驚いていた。
この人たちは僕が来るまで魔獣の恐怖におびえ絶望していた
それが僕が魔獣をこの光線銃で追い払ったと知って希望へと変わったのだろう
盲点だった
それらのエネルギー…所謂感情エネルギーといったものが予想外に高い事が僕の測定器によって算出されていたのである
絶望から希望への転移。感情を持った生物ならではのものが宇宙を救うエネルギー足りうる……?
QB「……」
男性「ど、どうしました?」
QB「いや、何でもない」
このエネルギー。うまく使えば宇宙の延命に使えるかもしれない
僕はそう思ったのだ。これが全ての悲劇の始まりになるとも知らずに
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