【ポケモン】キミの知らない物語【化物語】
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60: ◆3s4IbQehY.[saga]
2017/12/10(日) 21:05:32.01 ID:2/dn233N0
「…っ、ミカンちゃん!」
「わわっ」

玄関の扉が開き、中から姿を見せた彼女へとコトネさんは華麗にダイブした。
予想外の行動でその場で硬直するミカンさんへ飛んでいく。

「うわああんミカンちゃーん!心配したよー!!」
「あっ、その、すいません、何かおかしなことに巻き込んでしまい…」
「そんな事はどうだっていい 体、悪いところとかないかな?」
「は、はい 特に変わりはない、と思います」
「そうか…良かった」

被っていた帽子が私の方へと吹き飛んでくる勢いでミカンさんを心配するコトネさん。
まだ着替えておらず寝間着姿のミカンさんの後ろからアカリちゃんも出てきた。
その手には遺伝子のような模様が入った見た事もない輝きをする石がある。

「あの、アカリちゃんが持ってるそれって……」
「…これですよね、えっと、なんて言えばいいのかな……あの子が落としていったんです」
「落としていった?」

あの子、というのは恐らく怪異のことだろう。
しかしどうして、あの怪異がこのような石を落としていったのか。
それに、ミカンさんが落としていったと言う前に少し言いよどんだのも気になる。

「家の中で何があったんですか?」
「………あまり詳しく言わない点もありますけどいいですか?」
「それは、私が知りたい点をはっきり言ってくれましたら」
「えぇ、それじゃあ簡潔に説明しますね」
「分かりました」

ミカンさんはアカリちゃんから持っていた石を受け取ると私に渡してくれた。

「これ、多分あれだと思うんです ……メガストーン」
「め、メガストーンだって!?」
「メガストーンってなんですか?博士」
「えっとね、メガストーンっていうのは…」

ウツギ博士がコトネちゃんに説明を始めたが、私は姉から聞いた事がある。
メガストーン、ポケモンが更なる進化を遂げるメガシンカに必要な貴重な石。
これの他にトレーナーが使うキーストーンなる物も必要だとか。

「これは、アカリちゃんが怪異から受け取った物らしいんですけど」
「パル、パルパル」
「クチ?」

ポケモン同士はポケモン同士で何やら話を始めている。
彼等も彼等で、何か話しておきたい事がきっとあるのだろう。


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