【ポケモン】キミの知らない物語【化物語】
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57: ◆3s4IbQehY.[saga]
2017/12/10(日) 15:45:12.85 ID:2/dn233N0
『夢限抱羊を一言で表すならば“神の子羊”といったところか』
「神?」
『そう、先程の話でメリープは蘇ったと言ったが、これには諸説ある』
『あるいは人として蘇った、あるいは神として蘇った……とかね』
「生贄として死んだことで神様になったって事?」
『はてさて、それはどうだろうか 話自体、本来の物語と変わってるだろうからね』

それに、神として蘇ったなんて一部の者からすれば反論しない訳にいかない話だ。
どんな過程で神になったにしろ、そう簡単にポケモンが神になってたまるか、という事。

『ただここでメリープが何として蘇ったかは問題じゃない、問題は彼の存在意義だ』
「存在意義?」
『なんのために、彼は蘇ったか そして、何をするために彼は消えたのか』
『答えは救済、彼は自分が死ぬ前と同じように誰かの罪を赦すために消えた』
「それは一体誰なんですか?」
『さてね、完全にその誰というのが記されてない以上、考えるしかないのだが』
『そしてここで君達に一つ断っておくと、この物語は重要な部分を書いていない』
「重要な部分、というのは?」
『さて、なんだろうね』
「………メリープはどんな方法でポケモン達の罪を赦したのか」
『その通り、流石私の妹 さすリリだね!』
「なんですかその造語は とにかく説明してください」
『はいはいと、要するに“彼はどのような方法をもってして罪を赦したのか”』
『私はこう考えるね、“彼は罪人とともにその罪の償いをし続けた”とね』
「それは、一体どういう意味で」
『これらはあくまで私の推測であり、考察だ けどこう思うんだよ』
『メリープはポケモン達を“導いた”のではなく、彼等に“ついて行った”』
「ついていった?」

先頭に立ち先導していくのではなく、隣に立ち共に歩んでいく。
比べてみれば全く違う行動であり、周りから見た際の印象も変わるだろう。

『メリープは罪人に寄り添い、その罪を共に向き合う…ここまで言えば分かるかな?』
「要は、メリープの元となった羊もそうじゃないかって事ですか?」
『そゆこと』
「羊はなんでも昔は眠りの象徴だったらしいですし、ミカンさんが眠っているのは」
「それが理由、ってこと?」
「多分、ですが」
「でもそれでいくと、ミカンちゃんは何か罪を犯したの?」
『人は誰だって罪は犯すよ、それが大きい罪か小さい罪か それだけさ』
「だとしても……」
『まぁコトネちゃんの言わんとしてる事は理解できるよ、だけどこういう見方もできる』
『彼女もまた、誰かの罪に寄り添い、誰かの罪を償い続けているとしたら?』


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