32: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:39:03.96 ID:/qQ60XGi0
その後前Pさんが説明してくれたことをまとめると、
実家の母親の調子が悪い、これを機会に地元に戻り家業を継ぐことにする。
今度のライブを最後に引退する。そんな感じだったけど
アタシ達はみんなショックを受けていて、まともに理解できる状態じゃなかった。
33: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:39:52.08 ID:/qQ60XGi0
奏「美嘉!そこのステップ違うわ!もう一回最初から!」
美嘉「うひ〜!」
奏「フレデリカ!また勝手に予定と違う動きをしたわね。」
34: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:40:44.40 ID:/qQ60XGi0
レッスンは奏ちゃんを中心に今までにない厳しいものになった。
今まではある程度自由にやってたあたし達にも、厳しい訂正が入るようになった。特に・・・
奏「志希。5分遅刻よ。今度遅れてきたら許さないって、言ったわよね?」
35: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:41:50.21 ID:/qQ60XGi0
その日はステージの上での予行練習だった。
練習が一通り終わったあと、奏ちゃんは言ったんだ。
奏「みんな。このステージの上に残ってなさい。」
36: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:42:24.21 ID:/qQ60XGi0
奏「今度のライブは前Pさんに見せる最後のライブになるの。
最高のものにしないと、いけないのよ!」
確かにそのとおりだったよ。でもその時のあたしはもう頭に血が上っててね。
だから・・・言っちゃったの。
37: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:43:19.04 ID:/qQ60XGi0
志希「・・・・!!」
状況を把握したと同時に走る激痛。
両足が曲がっちゃいけない方向に曲がってる。
38: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:44:03.97 ID:/qQ60XGi0
周子「いま救急車を・・・!」
志希「待って・・・!ダメだよ。そんなことしたら、みんなにバレちゃうよ・・・!」
フレデリカ「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
39: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:45:22.36 ID:/qQ60XGi0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
志希「アタシから言えるのはここまでだね〜。こっからどうなったのかはみんなから話してよ。」
美嘉「うん・・・そのあと、前Pさんには、志希が失踪したとだけ伝えたんだ。
40: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:46:06.44 ID:/qQ60XGi0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
前P「奏さん。志希さんがケガした件について。
みなさんは志希さんが転んだと言っていますが、本当ですか?」
41: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:47:19.99 ID:/qQ60XGi0
俺達は志希の話を聞いたあと、リハビリセンターを離れた。
周子・美嘉・フレデリカを乗せて、車を走らせた。
車内の会話は決して多くはなかったが、
美嘉とフレデリカの表情は心なしか少しだけ晴れやかだった。
42: ◆5KM6wAIMXVHW
2017/11/25(土) 15:48:18.43 ID:/qQ60XGi0
−−事務所にて
周子「すっかり日も沈んじゃったのに事務所に監禁されるあたし、不幸だわー。」
モバP「そういうなよ、そんなに長くかけるつもりはない。」
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