34:名無しNIPPER[saga]
2017/11/22(水) 22:26:27.04 ID:290cDT/E0
◇◇◇
『ってなわけで、お前らとはこれでお別れだ。精々、風邪をひかないようにな』
外部スピーカーの声と共に、眼前のASが頭部機関砲を発砲。火線上にあった雪上車が瞬時に穴だらけになる。
その両脇に立っていたトージョとウゴは慌てて飛び退き、雪の上に伏せた。
極低温のせいか、はてまた偶然か、車両は爆発することもなかったが、完全に役立たずとなり果てていた。
「あぶねーなコラー! 死んだらどうする!」
「むしろ直接的に殺されなかっただけよしとするべきでは……」
去りゆくASの背後に拳を振り回して罵声を浴びせるトージョに、ぽつりと呟くウゴ。
とまれ、どうやら彼らの雇い主の計画は滞りなく進んでいるらしい。自分達の役目は、これでお終いという訳だ。
「くっそー……とりあえず救援が来るまで待機だな。ビバークの準備するか」
「これでお嬢たちが捕まったりしたら、俺達は確実に氷漬けですか」
「怖いこと言うなよ……ほら、ホッカイロ要るか?」
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