ヒロインの最期
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 19:46:09.92 ID:dPfg/dp20

「――わかったでしょう?
ああ、嫌だ。どれだけ言っても言う事を聞かないことだってあったし、
何度もムスッと反発しては無言になるばかり……苦労したわ、本当に!」

「ああ……」


――君には苦労を掛けた。
君しかいなかったのかもしれない。
成り行きだけで君といたつもりだった。

君との喧嘩、子供が出来てからもよくしていたからね。
反発することもあったけれど、僕は君を頼って生きていた。
口には出せなかっただけで、いつだって感謝していた。

子供が出来て、一層、僕の馴染めなさが浮き彫りになる分、
ぶつかり合うこともあって、随分と忘れてしまっていた。

どうしてだ、とかこれで正しかったのか、など全部放り捨てるしかなかった。
放り捨てて尚、僕は子供にしてあげられることがなかったのだから。
これ以上君の負担になるまいと、必死に変わろうとした。


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