ヒロインの最期
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13:名無しNIPPER[saga]
2017/11/20(月) 19:47:11.27 ID:dPfg/dp20

「貴方が親だなんて、子供が可哀想と思ったこともあったわ。
……頑張っていたのは認めますけど、私がどれだけ心配だったか……」

「ああ……」

「良く育ってくれたのは、奇跡でしょうね。
ええ……私達を見て、どんな成長をするのかと思ったけれど……そこだけは安心」

「ああ……」

「なのに、いつまでたっても貴方は安心出来ないの……どうなっているのかしら」


子供より手が掛かる、とはもう聞き飽きた台詞だ。
実際そんなに僕はダメだったのだろうか……なんて聞くことは出来ない。
むしろ、子供には大きな重圧を与えるだけだった気がする。

世界を救った勇者の子供……肩書きだけで存在が成り立つなんて。
下手をすれば穿った育ち方をしていただろうに。

そんな奴を、僕は知っている。
親の肩書に縛られ生きるしかなかった……アイツは世界を恨んで消えた。
戦いだけしかないと言ったアイツは、こんな僕の未来まで見たのだろうか?


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