267: ◆Bc4KZX4MNU[saga]
2020/10/08(木) 03:48:17.36 ID:iYX4OPw+0
「当然です! 約束、全部守ってもらいますから、京太郎っ!」
会えるとわかっている。わかっていても、どうしても抑えきれない
溢れる涙がぽろぽろと落ちていく
京太郎はそんな良子を見て、穏やかな笑みを浮かべる
「ありがとう、良子さん……」
その瞬間、京太郎の視界いっぱいに良子の顔が広がった
まつ毛が長いなだとか、肌がきれいだなとか、髪がサラサラだなとか余計なことを考える
柔らかな唇の感触を唇で受け止めながら、京太郎はことを徐々に理解していく
「……〜〜〜!!!??」
「っ」
離れる良子、その顔は真っ赤で
うるんだ瞳も紅潮した顔も、羞恥でどうにかなってしまいそうと訴えるような表情も
リアルな体であれば京太郎自身、自分がどうしていたかわからない
「なっ……!」
「京太郎っ」
すでに時間はない
驚愕だとかすらかき消すような感覚
徐々に落ちていく感覚
戻ろうとする意識、体が足元から急になくなっていく未知なる感覚
「私も貴方のことがラブで……大好きですっ!」
そして―――
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