41: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/19(日) 23:20:10.18 ID:TIWNuS4m0
瑞鶴さんと川内さんは、榛名さんや妙高さんのような優等生からは程遠い。特に瑞鶴さんは、他の鎮守府提督に彼女の話をすると驚かれるほど世間一般のイメージからかけ離れた自由奔放な言動をする。
だがそれ故に、この二人は場の空気に全く縛られない。寧ろどんな空気であろうとも、平然と自分たちの色に変えてしまう。
現に今も、会議室を押し潰さんばかりに覆っていたお通夜のような空気は完全にどこかへと霧散してしまった。
わが鎮守府最強艦の一番弟子と水雷戦隊の頼れるエースは、戦闘外でも青ヶ島に無くてはならない存在だ。
(´Д`)「────アースジェット云々はおいとくとしても、実際瑞鶴さんの言うことにも一理あると僕は思う」
場の空気が解れたところで、僕は改めて提督として、この鎮守府の指揮官として言葉を述べていく。
(´Д`)「これだけ広範囲かつ大規模な攻勢となると、僕らだけが深刻になってあれこれやろうとしても与えられる影響なんか殆ど無い。勿論僕らの方でも考えることは必要だけど、まずは自分たちの身の丈でやれる範囲の仕事を確実にこなしていかなきゃ話にならない」
僕らは間違いなく国防の要だけど、僕らだけが国を守っているわけじゃない。全て無条件にこなそうとするのはお門違いであり鼻持ちならない思い上がりだ。
(´Д`)「榛名さん、フィリピン海からも敵の攻勢が行われた場合、特筆がないということは基本的な防衛計画については変わりないという認識で大丈夫?」
「は、はい!一応横須賀や市ヶ谷にも確認する予定ですが、現段階ではそう考えて差し支えないかと!」
前回の【イツクシマ作戦】は誘因からの包囲殲滅が目的となるため例外だが、基本的に離島鎮守府に後方から艦隊戦力が投入されることはほぼない。各島嶼拠点は深海棲艦の戦力を可能な限り漸減・遅滞し、防衛限界に達したところで自艦隊の損耗を抑えつつ後方の島嶼に退避して防衛線を補強するのが基本的な役割だ。
130Res/128.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20