( ´Д`)離れ小島の提督さんのようです
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29: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/18(土) 22:46:05.71 ID:pc666ZQu0
小栗三等海佐からの質問に、僅かに眉根を顰めて榛名さんが応じる。

「ただし、兆候が見られる地域が増加傾向にあります。

一月前の段階では、輸送型深海棲艦の往来激増が見られたのはインド洋、北極海の二箇所。二週間前はそこに喜望峰が、そして今週は更にアラスカ〜極東シベリア間の海域複数箇所が追加されました」

「めちゃくちゃ広範囲やな」

配布された資料を眺めていた龍驤さんが、唇を尖らせぽつりと漏らした。

「リスボンにうちら青ヶ島、ベルリン、パリ、北欧。そんでロシアムルマンスク。確か夏には南アメリカでも一発あったやろ?あんだけ大攻勢連発して、またこの規模の攻撃が来るんか?」

「ベルリン、パリ、ベルゲンの陥落で情勢が大きく動きましたな」

石田一等海尉が、背もたれに寄りかかりながら呻く。
この席の最年長で艦娘実装前からイージス艦【こんごう】の乗組員として深海棲艦と最前線で渡り合ってきた一尉は、発する言葉に高まりつつある侵略の危機に対する実感が人一倍籠もっている。

「独仏が国土の半分以上を失陥し深海棲艦が地上で直接戦力を増産できるようになった今、向こうは今までヨーロッパ近海に裂いていた戦力の多くを各地の海に分散させることが出来ます。アメリカはこの内幾つかは第二次マレー沖海戦での失態を踏まえた陽動だと踏んでいるようですが、私はそんなに甘くないと思う。

現状確認されている敵艦隊の戦力増強地点、その全てが“本攻め”の可能性も否定するべきではない」

「横須賀の司令府でも、石田一等海尉と同じ懸念を示しています」

榛名さんは頷くと、ホワイトボードにマグネットで何枚かの紙を貼り付けた。


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