28:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 19:25:43.58 ID:AW4FyFFm0
目にも止まらぬ縦横無尽の天連撃。
ひとつひとつが致命傷となる恐るべき攻勢に晒される。
そうやすやすと当たってたまるかよ。俺は両腕に内勁をそそぎ込む。
命の奔流を見極めろ。いくぞ、"霖天――、
一、二、三、四、五、六、七、八。
――翻身"。読み切った、看破せり!
「お見事」
にたりという笑みが目に入る。
何がおか――、
九、十、十一、十二。
ドドドドッ。
右腕右脚左腕左脚。
四つの勁口めがけて神速の打拳が突き刺さった。
一息八撃、さらに四。数えていわば計十二。
まさか、こいつが"曇天看破"の肝要に通じていようとは。
内勁がぐちゃぐちゃにかき乱される。体の制御がきかない。
両足の感覚が薄れていく。もう指先一つ動かせない。万事休すはまさに今。
俺はなす術なく直立不動の姿勢を強いられた。
勁の流れはもはや読めない。ここまでか。
59Res/64.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20